高齢知的障がい者支援
ガイドブック

高齢知的障がい者支援ガイドブック<平成26年度発行>

 

高齢知的障がい者支援ガイドブック_オモテ表紙

オモテ表紙

高齢知的障がい者支援ガイドブック_ウラ表紙

ウラ表紙

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はじめに

 

 まずもって、多大なエネルギーを持って、この研究を維持、継続してきた特別研究会研究員の皆さま、調査研究会委員の皆さまに、心より感謝を申し上げます。


 会としては、異例の長期間にわたる研究活動と二つの冊子の刊行という今までない成果を上げることができました。最後は、さすがに息切れ状態ではありましたが、たどってきた道筋は、多くの勇気と知恵を、私たちの手の中に残すことができたのではないでしょうか。


 高齢化は、誰でもが歩む道です。それが故に、それに至る道筋に散在する課題を甘く見たり、あるいは見ようとしなかったりする癖がどうも私たちにはあるようです。また、その道筋がゆっくりと進むが故に課題を課題として気がついた時には、もうにっちもさっちもいかない状況になっているというようなことも多々ありそうです。


 そのような中にあって、実は、この研究期間、一番勉強をさせてもらい、支援を進めるのにあたって、大いなる勇気や知恵を頂いたのは、会長という立場でこの研究会に参加し続けることができた私自身なのではないかと思うのです。

 

1.今の支援の積み重ねが、将来のための準備にならなくてはいけないこと
2.あの時やっておけばよかったでは、もう間に合わないこと
3.その気になれば、医療や介護領域、医療近接領域から学べることがたくさんあること
4.事業所内に専門性がなければ、アウトソーシングで専門性を導入すればいいこと
5.職種間連携が、高齢知的障がいの皆さんを支えるのには、必須条件であること
6.一人の知見を惜しむことなくみんなの知見にすること
7.自分たちの仕事の中身を外部に発信しなければ、

  誰にもこの仕事の素晴らしさは伝わらないこと
8.長野県には、一生懸命仕事をしている仲間がたくさんいること
9.ハード面でもソフト面でも、お金を掛けることはプラスの投資であること
10.やはり本人中心の支援は、幸福を形作る必須の条件であること
11.日々の相談の結果が、最後の人生の終末においても幸福を握る鍵になること
12.家族支援、そのための力をもっとつけなくてはいけないこと
13.生まれてきて良かった、そう思って頂くことが私たちの支援の目標であること
14.…………

 

数え上げればきりがありません

 

 今回の冊子、残念ながら、ガイドブックと銘打つものの全領域を網羅するものではありません。しかし、取り上げた5領域は、全て職員会議等現場で確実に活用できるものに仕上げることができたのではないかと思います。是非、現場力の向上に繋がるような実践的な取り組みをお願いします。

 

一般社団法人長野県知的障がい福祉協会 会長
特別研究活動世話人 宮下 智
(明星・第二明星学園 総園長)

目次

 

◇はじめに

◇テーマ

1.安心できる・満足できる生活の場を求めて
  ~今できることは何だろう。
   これからすべきことは何だろう~

P2~P7

2.医療行為が必要な方への体制作り
  ~入所施設で受け入れていくためには~

P8~P26

3.機能低下した方への日常生活支援のあり方

P27~P39

4.最期の看取りを考える

P40~P53

5.ライフデザインカード作成のマニュアルとモデル事例

P54~P61

◇あとがき

P62

◇名簿

P63